企業と求職者の橋渡しを仕事とする人材コーディネーター。人材コーディネーターとして生涯かけて働くこともできますが、経験を積んだ後は転職も視野に入れながらさらなるキャリアアップを目指したいと考える方も多いでしょう。今回は、人材コーディネーターのキャリアプランについて紹介します。
目次
人材コーディネーターのキャリアプランは？
人材コーディネーターは、所属する企業によってキャリアの積み方が異なり、大きく2つのケースがあります。1つは、人材コーディネーターではなく総合職として採用され、営業を経験してから人材コーディネーターとして働くケースです。営業の経験を持っていると、登録スタッフの派遣先となるホテルやレストランなどの現場の雰囲気をつかめるため、求職者の適性を考えながらお仕事の紹介ができます。もう1つは、企業に入社後、すぐに人材コーディネータ―として働くケースです。この場合でも、最初の研修期間に必要なことを学んだ後、すぐに実務経験を積むことができます。どちらの道にもメリットがあり、どのような経験を積んだかによって今後のキャリアプランも変わります。
人材コーディネーターは人と関わる業務が多いため、適性のある職種も多くあります。ここでは、人材コーディネーターのキャリアプランとして数ある選択肢の中から、適性が高い4つの職種を紹介します。
①マネジメント職
マネジメント職とは会社を管理する職のことで、業務やスケジュールなどの管理や人事戦略を通して会社に貢献する職種です。人材コーディネーターは人材の動きを分析しながらスケジュールや業務を管理しているため、身に付けた技術や知識をマネジメント職でも活かせます。勤務している会社でマネジメント職に移動したり、別の会社にマネジメント職として転職することも可能です。
②別の分野でのコンサルタント業
コンサルタントは、お客様の悩みに対して共に解決策を考え、サポートします。その相手は企業であったり個人であったりさまざまですが、クライアントが直面している課題に対してどのように対処できるかを考え、実行します。人材コーディネーターも、求職者が最適な職に就けるようにヒアリングしながらサポートしているという点で共通しているため、コンサルタント業でも経験を活かせます。
③キャリアアドバイザー
人材コーディネーターに似た職業に、キャリアアドバイザーがあります。人材コーディネーターは自社へ登録している派遣スタッフに働きかけるのに対し、キャリアアドバイザーは、就職や転職したい個人に働きかけます。顧客の対象は異なりますが業務内容は似ているため、新しく始めても活躍しやすい職種です。
キャリアアドバイザーの仕事内容について詳しく知りたい方は、以下のリンクもご覧ください！
④営業職などへの転職や独立
人材コーディネーターは、商談やヒアリングなど、人を相手にする職業です。誰かと話す機会が自然と多くなるため、同じく人とのコミュニケーションを大切にする営業職に向いています。また、身に付けたスキルを活かして起業し、独立する道もあります。どちらも新しい環境に身を置くことになりますが、身に付けたコミュニケーションスキルや対応力など、さまざまなスキルが役立ちます。
ここで紹介した職種は、人材コーディネーターという職種の特性上考えられる適性であり、個人の価値観や興味によって全く異なる職種を選択することも可能です。
キャリアプランはどのように考えるべき？
長く働き続ければ、その後のキャリアについて考える人がほとんどです。自身の可能性を広げたいと考えているのであれば、キャリアプランについても早い段階から検討することをおすすめします。ここでは、人材コーディネーターのキャリアプランを考えるにあたって、押さえるべきポイントを見ていきましょう。
①自分が大切にしている考え方について整理する
人材コーディネーターとして働く時、どのようなことを大切にしているでしょうか。誰かを幸せにすることや、課題を最善の方法で解決することなど、仕事をする上で大切にしていることは人によってさまざまです。自分の価値観に合った職種を選ぶとその仕事に対してより大きなやりがいを感じられるため、まずは自分が何を大切に働きたいか改めて考えてみましょう。
②得意なことをリストアップする
キャリアプランについて悩んだら、自分が得意なことをリストアップしてみましょう。リストを参考に自分が得意な分野を分析し、どんな場面で活躍できるのか、スキルを発揮できるのかを考える時に役立ちます。働く上で大切にしていることと同じように、得意なことを仕事にすることも継続やスキルアップに繋がり、最善のキャリアを選ぶ助けとなります。
③今後10年の目標を立てる
具体的な目標を立てる前に、10年後にどのような自分になっていたいのかを考えてみましょう。人材コーディネーターとして活躍し続けるのか、それともスキルを身に付けていずれは別の道で活躍していきたいのか、選択肢の可能性に限界はありません。自分の理想とする姿を思い描き、長期的な目標を立てることで、その目標を達成するための目標も考えやすくなります。
④キャリアの具体的な目標と計画を立てる
これまで考えてきた自分の価値観などをふまえ、人材コーディネーターとしての目標を立てます。将来なりたい自分の姿を叶えるために、足りていないスキルや経験を考えてみましょう。たとえば、キャリアアップに向けて資格を取得したり、とにかく求職者との面談でコミュケーション能力を伸ばしたりなど、今の時点で優先してやるべきことは人によってさまざまです。理想とする将来像を実現するために、具体的な目標と計画を立ててみましょう。
これから人材コーディネーターを目指す方にとって、持っていると有利な資格がいくつかあります。以下の記事では取得しやすい資格を紹介しているので、興味のある方はぜひご覧ください！
カウンセラー資格は人材コーディネーターとしての採用に有利。取得しやすい5つをご紹介
キャリアプランを考えるメリットは？
早い段階からキャリアプランを考えることで、今するべきことを把握できるという大きなメリットがあります。キャリアプランの形成では、ゴールとそこに至るまでの道を考えるため、それぞれの段階において今何をするべきなのかが明確に見えてきます。たとえば、マネジメント職になることを目標とするのであれば、スケジュール管理や人事戦略を特に学ぶ必要があることが分かります。
このように、キャリアプランを考えることでその段階での目標が明確になり、仕事に対して積極的に取り組めるようになります。自身の成長のためにも、キャリアプランを考えることは非常に大切です。自分が将来どうなっていたいのかを考えながら、具体的な計画を考えてみてください。
人材コーディネーターのキャリアプランは幅広い！
今回は、人材コーディネーターのキャリアプランについてご紹介しました。さまざまな求職者のニーズに合わせて仕事を紹介する人材コーディネーターには、マネジメント職、コンサルタント、キャリアアドバイザー、営業職や独立といったキャリアプランがあります。人材コーディネーターという職種の適性上、人との関わりを通して課題を解決するスキルを磨くことができるため、同じように人と関わる職種であればこれまでの経験や強みを発揮できます。
また、早い段階からキャリアプランについて考えることで、将来の可能性を広げることにも繋がります。自分の価値観や仕事に対する思いなどを改めて整理しながら、具体的な目標や計画を立ててみましょう。
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