近年、新型コロナウイルスの影響により接客業界全体が大打撃を受けたことで「これからブライダルキャプテンとして働いても大丈夫?」と不安に思う方もいらっしゃると思います。
そこで、今回はブライダル業界の現状を踏まえた上で、ブライダルキャプテンのキャリアプランについてお伝えしていきます。
目次
ブライダル業界の現状とこれから
①新型コロナウイルスの影響
2019年末から大規模な感染拡大を引き起こした新型コロナウイルスにより、政府から行動自粛を呼びかける緊急事態宣言が幾度か実施されてきました。ブライダル業界も活動制限を余儀なくされ、沢山の結婚式が延期されてきました。
しかし、2023年5月8日以降、新型コロナウイルスは感染症法上、季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行。今後は、大人数でもマスクなしの会食が可能になるなど、人数・行動制限の緩和が見込まれ、ブライダル業界の再興が期待されています。
②少子化問題の影響
※出典 内閣府『令和3年度少子化の状況及び少子化への対処施策の概況(令和4年版少子化社会対策白書)』
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2022/r04pdfgaiyoh/pdf/04gaiyoh.pdf
厚生労働省の「人口動態統計」によると、年々出生数は減少し、2020年の出生数は84万0,835人で過去最低。少子化の進行に伴い、婚約数も今後は減少していくと考えられます。
ようやく稼働が戻ってきたブライダル市場においても、婚姻数の減少を見据えた上で戦略を立てていく必要があります。
少子化の将来において、ブライダル業界で需要を維持していくためには、
- 会社の独自性やブランド力を高める
- お客様のニーズを正しく把握する
- お客様の期待以上のサービスを提供する
など、お客様との信頼関係の構築が鍵を握ります。
結婚式の現場のスペシャリストであるブライダルキャプテンには、「個人の市場価値を上げる」という役割が求められます。
具体的には、
- 1件1件の結婚式のクオリティを上げる
- 結婚式後にも少額でお祝いが出来る会を増やす
など、ゲストや親族の方からも「この人に友人や親戚の結婚式をしてもらいたい」と意欲を持っていただき、「次の契約」につながる機会を作っていくことが重要になります。
ブライダルキャプテンのキャリアプランは?
ここからは、ブライダルキャプテンのキャリアプランについてお話しします。ブライダルキャプテンを経験した方は、どのようにステップアップし、どんな仕事ができるのか? 社内や同業界でのジョブチェンジではどんな職種がおすすめなのか? 解説していきます。
①マネージャー職
ブライダルキャプテンとして経験を積んだ後に、マネージャー職に昇格するケースは多いです。
■サービスマネージャー
サービスマネージャーは、ブライダル施設の店舗責任者として、以下のような業務を行ないます。
- ブライダルキャプテンやサービススタッフの統括
- 売上やコストの管理
- 備品等の発注や管理
- 従業員の手配
- 式場オペレーションの決定
- 施設の課題や改善点の洗い出し など
ブライダルキャプテンとサービスマネージャーの違いは、仕事の規模にあります。
ブライダルキャプテンは1件1件の結婚式の運営を行うのに対して、サービスマネージャーはブライダル施設全体の運営を行います。
サービスマネージャーは、現場経験を活かし、顧客ニーズに応えるプランや従業員の働き方改革なども提案できるので、より多くのお客様や従業員に貢献できる立場でもあります。
■エリアマネージャー
サービスマネージャーを経験した後、さらにエリアマネージャーに昇格することもあります。
エリアマネージャーは、担当地域にある複数の店舗の管理を行うほか、各店舗と本社のパイプ役を担います。また、新店舗の立ち上げや人事評価に携わるなど、経営の中核となるポジションです。
②別職種へのジョブチェンジ
同じ会社、同じ業界内で、別の職種に挑戦したいという方もいるでしょう。ブライダルキャプテン経験者の方に向いている職種には、次のようなものがあります。
■営業職
営業職は、ブライダルキャプテンの経験で身についた接客スキル、短時間でお客様のハートを掴むスキルを活かすことができます。
自分でお客様を獲得する仕事でもあるので、新たなスキルとして「自分で数字を生み出す力」も身に付けられます。
■営業補佐職(営業アシスタント)
営業は挑戦する勇気がないな…という方には、営業補佐職(営業アシスタント)をおすすめします。
営業補佐職は、外回りをする営業担当者をサポートするポジションです。主な業務内容は、メール対応やスケジュール調整、商談時には営業担当者に同行することもあります。表舞台に立つより「縁の下の力持ち」としてスキルを発揮したい方に向いているでしょう。
■事務職
事務職は、資料作成、労務管理、備品発注、来客対応など、会社内の運営を円滑に行うための業務を行います。
期限を守って仕事を遂行することが重視され、また、社員間でのチームワークやコミュニケーションも求められるポジションなので、ブライダルキャプテンで培った時間管理能力やチーム力を活かすことができます。
ブライダルキャプテンの経験はさまざまなキャリアにつながる!
今回は、ブライダル業界の動向を踏まえた上で、ブライダルキャプテンのキャリアプランについてお伝えしていきました。少子高齢化や婚礼数減少に伴い、ブライダルキャプテンにはどのようなスキルや役割が求められるのか、また、ブライダルキャプテンのスキルはどのようなキャリアにつながるのか、理解できたのではないでしょうか?!
ブライダルキャプテンとして経験を積んだ上で、自分はどのようにキャリアアップしていきたいか、じっくり考えてみてくださいね。
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