「他己分析」とは他人に自分を客観的に分析してもらうということです。他人の自分に対する認識を聞き、受け入れることで自己理解を深めることができます。自己理解が何より重要な就活において、就活生は他己分析を是非とも活用するべきです。
目次
他己分析を行うメリット
①自分では気づかない新たな価値観を見つけることができる
自分では見えていないことも他人からは見えているということはよくあります。また、そのような自分では気づかない自分の要素はとても重要なものです。なぜなら自分が大事に思っていることほど、自分にとっては当たり前のことであることが多いからです。
例えば、毎日大きな声で挨拶をしている人は「毎日大きな声で挨拶をすること」が自分にとって当たり前であるため、それが自分の長所であるということに気づきにくいでしょう。このように他人から指摘を受けることで、新たな自分の価値観や長所に気づくこともあるのです。
また、他人の価値観から見た自分の姿というものを知ることもできます。自分では短所だと思っていた「優柔不断」という要素が、他人からは「慎重で思慮深い」という長所として見られていたというような新たな発見もあります。
②短所や第一印象の改善に繋げることができる
外見の印象や第一印象を聞くことで、自分の身だしなみを整えることができます。社会人としては相手に不快感を与えないように身だしなみを整えるということがマナーですから、他人から自分がどう見えるのかが分かれば、その改善に繋げることができます。
また、話し方や人との接し方に関する短所は自分ではなかなか気づきにくいものですが、他己分析を行うことで知ることができるでしょう。
③学生以外の立場からの視点を取り入れることができる
友人だけでなく社会人になった先輩や自分の親などに他己分析をしてもらうことで、学生以外の目線からも自分を知ることができます。自己分析や学生同士での他己分析では気づかなかった新たな自分を発見できるかもしれません。
また、社会人の視点を知ることで仕事でどのようなことが求められるのかを理解することができ、それを自分の就活に活かすこともできるでしょう。
④自己分析の結果の説得力が増す
他己分析と自己分析の結果をすり合わせることで、一致している部分はその説得力を増すことができます。逆に結果が乖離している部分は内面と外面に違いがあるということですから改善が必要でしょう。
また乖離している部分があまりにも多すぎる時は、自己分析を雑に行っていたり、他己分析を頼む人を間違えていたりする可能性があります。自己分析と他己分析についてもう一度見直すことをおすすめします。
他己分析の相手、誰に頼めばいい?
他己分析では出来るだけ多くのタイプの人から意見をもらうことが重要です。以下では他己分析を頼む相手の具体例を紹介します。
①友人
普段一緒に過ごしている友人は、行動に表れるあなたの気質を理解しているでしょう。今のあなたの良いところや悪いところを知っている可能性が高いです。
②家族
幼い頃からあなたを見守ってきた家族にはあなたの本質的な性格や気質を聞くことができます。
③キャリアアドバイザー
あなたの第一印象や身だしなみについて、就活上で注意すべき点を聞くことができるかもしれません。多くの就活生を見てきたキャリアアドバイザーだからこそ気づけることもあるでしょう。
④社会人になった学校の先輩
社会人の経験がある先輩には、あなたが就活を進める上で足りないことや、自分が社会人となった時にどのような活躍ができるのかという点について聞くことができます。
以上のような人々に他己分析を頼むことができますが、他己分析ではお世辞や嘘を言われると説得力が低くなってしまいますから、お世辞や嘘を言うことなく本音を話してくれる人に頼むことをおすすめします。
他己分析ではどんな質問が良いのか?
他己分析では相手が答えやすいように出来るだけ具体的な質問を用意することが重要です。自分の知りたいことを考え、それに合わせた質問を用意しましょう。以下で質問例を紹介します。
知りたいこと | 質問例 |
長所 | 長所は?自分がいて助かることは?自分が最も輝いていると思うときは? |
短所 | 短所は?直した方が良いことは? |
性格 | 自分の特徴は?自分を他人にどう紹介する? |
価値観 | 向いていると思う業種は?自分が一番楽しそうなのはどんな時か? |
第一印象 | 自分の第一印象は?第一印象と今とのギャップは? |
他己分析と自己分析で内定ゲット!
他己分析の結果を自己分析と照らし合わせることはとても重要なことです。自己分析と他己分析を繰り返し行い照らし合わせていくことで、自分のことが一層はっきりと見えてきます。自分の基準と世間の基準が違うこともあるでしょうから、「他人が自分をどう評価するのか」を改めて分析する必要があります。「他人が自分をどう評価するのか」をしっかり理解することで、自分に合う業界や企業を見つけることにつながるでしょう。
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