面接の逆質問で好印象を与えるには?OK例とNG例を紹介!

面接 逆質問

面接が一通り終わったところで、「何か質問はありますか?」と面接官から尋ねられることがよくあります。いわゆる「逆質問」と呼ばれるもので、どのように回答すればよいのか分からないという方もいるはずです。逆質問は、事前に用意することで意欲や熱意のアピールにもつながるため、「ありません」と答えることはできるだけ避けるようにしましょう。

この記事では、面接で好印象を与えるために効果的な逆質問の例文を紹介します。NG例文も紹介しているので、ぜひ面接対策の参考にしてみてください!

面接で逆質問されるのはなぜ?


面接 逆質問

面接の最後に行われる「逆質問」には、どのような目的や意図があるのでしょうか?

自社への疑問や不明点を解消するため

逆質問は、主に就活生に対して「自社への疑問や不明点を解消してもらおう」という目的で行われます。

企業の基本情報はHPや就活情報サイトなどに記載されていることが多いですが、ネットで探しただけでは分からない情報もあるかもしれません。企業に対して疑問や不明点を持ったまま選考が進んでも、内定辞退や早期退職など、企業にとっても大きなリスクとなります。そこで、逆質問することで、できるだけ自社への疑問や不明点は解消しておきたいと考えていると言えるでしょう。就活生にとっても入社後のギャップを無くすための大切な機会なので、うまく活用することをおすすめします。

②志望度や関心・意欲を測るため

就活生の質問内容から、自社への志望度や仕事に対する関心・意欲を知ろうとしていると考えられます。本当に志望する企業であれば、面接前にHPを見たり、OB・OG訪問など、様々な方法で情報収集する就活生は多いでしょう。企業研究を進めていけば、自然と疑問や不明点が出てくるはずなので、逆質問がないと「自社に興味がない=志望度が低い」と捉えられてしまう可能性があります。反対に、企業研究から得られた情報をもとにさらに深堀りした質問ができれば、「入念な企業研究を行っている」と面接官にアピールできます。

このように、逆質問することで自社についてどのくらい調べてきたのかを確認し、自社への志望度や関心・意欲を見極めようとしています。

③自社との相性を見極めるため

逆質問の内容から、自社のビジョンや社風と合うかどうかも見極めています。相性が良い就活生のほうが、より長く自社で働いてくれると考えるからです。また、企業にとって逆質問は、就活生の価値観や人柄、重視しているポイントを知ることができる機会でもあります。たとえば、「自発的に行動できる主体性のある人材」を求めている企業に対して「入社までにどのようなことを学んでおくべきですか?」といった質問ができれば、「真面目で積極性が高い」と好印象を残すことができるでしょう。

④円滑なコミュケーションが取れるか確かめるため

逆質問には、「初対面の面接官とどれだけ会話を広げ、円滑なコミュニケーションが取れるか」を確かめたいという意図も含まれています。

コミュニケーション能力は多くの企業や業務にも求められるスキルであり、社会人にとって重要なスキルです。特に人と関わる機会が多い営業職などでは、的確な質問から相手との話を広げて情報を聞き出す力が求められ、社内での連携にもコミュニケーションが大きく関わります。そのため、面接官は逆質問を通じて、柔軟に話を展開できるか、主体的にコミュニケーションを取る姿勢があるかを見極めようとしています。
コミュニケーションに苦手意識があっても、質問の仕方や話の広げ方を工夫することで「会話ができる人」という印象を与えられるので、しっかり準備して自信を持って臨みましょう。

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逆質問のOK例文


面接 逆質問

逆質問で使えるOK例文をご紹介します。

意欲や志望度をアピールできる逆質問

逆質問では、伝え方の工夫次第で働く意欲や企業への志望度をアピールできます。面接官に入社後の働く姿を具体的にイメージさせることができるため、結果的に良い印象につながります。

意欲や熱意をアピールできる逆質問の例文

  • 少しでも早く御社へ貢献したいと考えています。どのようなスキルや知識を付けておくとよいですか?
  • 御社で長く活躍されている方にはどのような共通点がありますか?
  • 入社までに〇〇を勉強しようと考えていますが、他に勉強しておくとよいことはありますか?
  • 入社後は責任のあるポジションを目指したいと考えているため、御社での評価制度について教えてください。

企業方針や事業・業務内容に関する逆質問

企業方針や事業・業務内容に関する逆質問は、しっかり企業研究していることを面接官にアピールできることに加えて、その企業で働くイメージがより具体的なものとなり、ミスマッチを防ぐことにもつながります。企業のHPなどから得られた情報を深掘りできないか考えてみましょう。

企業方針や業務内容に関する逆質問の例文

  • 志望している〇〇部署での1日の業務スケジュールを教えてください。
  • 御社にとって不足している、または課題だと感じていることはありますか?
  • 御社では〇〇に積極的に取り組んでいますが、今後より力を入れていきたい事業は何ですか?
  • 御社の〇〇というサービスに興味があるのですが、どのような経緯で開発されたのか教えてください。

ただし、面接官が現場職ではない場合は、職種ごとの詳しい業務内容が分からないことがあります。最終面接は社長や役員などが面接官となるケースが多いため、一次面接やニ次面接、誰が面接官なのかによって質問内容を変更するようにしましょう。

自己PRにつながる逆質問

面接中にうまく自己PRができなくても、逆質問を活用すればしっかりアピールできます。ただし、「自分のスキルを活かせるか?」とだけ質問すると過剰にも取れるため、伝え方には十分注意しましょう。

自己PRにつながる逆質問の例文

  • 学生時代に留学を経験し、語学を活かせる業務に興味を持っています。御社では、若手社員が語学力を活かす機会はありますか?
  • サークル活動を通じて、チームで協力しながら物事に取り組むことの大切さを学びました。御社では、どのような場面でチームワークが必要になってきますか?
  • 大学では〇〇について勉強してきましたが、御社に入社した場合、どのように貢献できる可能性がありますか?
  • わたしは何事も責任感を持って取り組むことを大切にしています。御社で活躍するには、他にどのような資質が求められますか?

社風や働き方に関する逆質問

社風や具体的な働き方は、入社後のギャップを無くし、ミスマッチを防ぐためにも聞いておきたいポイントです。HPなどに書かれている内容だけでは分かりにくいことが多いので、疑問に思ったことがあれば積極的に聞いてみましょう。

社風に関する逆質問の例文

  • 他部署との交流はありますか?
  • チーム内の雰囲気や、社員同士の日々のコミュニケーションの取り方について教えてください。
  • 社員同士で飲みに行くなど、社外での交流はありますか?
  • 御社には複数の部署がありますが、部署によって風土の違いがありますか?
  • 社員の方はどのような方が多いですか?

特に面接官が現場職の場合は、よりリアルな話を聞くことができます。そのため、社長や役員などが行う最終面接ではなく、一次また二次面接で質問してみることがおすすめです。

面接官個人に関する逆質問

面接は、実際に働いている人から話を聞ける絶好の機会でもあるため、面接官個人への質問もおすすめです。特に面接官が社長や役員である場合、入社後には話す機会がほとんどないということもあります。面接官個人の経験を聞くことで、今後の就活だけでなく、入社後に活躍するためのヒントを得られるかもしれません。

面接官個人に関する逆質問の例文

  • ○○さんの御社への志望理由や入社の決め手を教えてください。
  • ○○さんが就職活動されていた時はどのような苦労がありましたか?
  • 御社で働く上で最もやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?
  • 〇〇さんから見る御社の魅力はどのような部分だとお考えですか?
  • 仕事をする上で日々心がけていることはありますか?

逆質問のNG例文


面接 逆質問

逆質問はすれば良いというものでもなく、内容によっては悪い印象を与えてしまうことがあります。ここでは、逆質問のNG例を見ていきましょう。

リサーチ不足だと思われる逆質問

調べれば分かることを質問してしまうとリサーチ不足だと思われ、「企業研究を行っていない=志望度が低い」と捉えられしまいます。企業の基本的な情報は調べればすぐに分かることなので、逆質問しないように注意しましょう。

【NG】リサーチ不足だと思われる逆質問の例文

  • 御社の企業理念を教えてください。
  • 御社はどういった点を強みとしていますか?
  • 御社で取り扱うサービスや商品にはどのようなものがありますか?

働く意欲を疑われる逆質問

給与や休日などの福利厚生に関する質問ばかりしてしまうと、「福利厚生が目当てなのでは」と不信感を持たれ、あまり好印象ではありません。待遇面については採用ページなどに記載されていることもあるため、できるだけ避けることがおすすめです。

【NG】働く意欲を疑われる逆質問の例文

  • 御社での有休消化率はどのくらいですか?
  • 残業時間はどのくらいですか?
  • 前年のボーナス支給実績を教えてください。
  • 長期休暇は取れますか?

しかし、福利厚生は入社を決めるための重要な要素でもあるため、どうしても聞きたいことがあれば聞き方を工夫してみましょう。たとえば、以下のように言い換えると間接的に質問しつつ、意欲の高さをアピールできます。

【OK!】

  • 社員の皆さまは、どのようにメリハリをつけて働いていらっしゃるのでしょうか?
  • 日々の業務スケジュールや効率的な働き方について、どのような工夫をされていますか?
  • 社員の皆さまの成果がどのように評価され、モチベーションにつながっているのか教えていただけますか?
  • 御社で長く働きたいと考えていますが、妊娠や介護などのサポート体制はどのようなものがありますか?

すでに面接官が話した内容

すでに面接官が話した内容を質問してしまうと「話を聞いていない」と思われてしまうため、別の逆質問をするようにしましょう。面接の途中で、用意していた質問内容が話題になることはよくあります。面接官の説明に不明な点があれば、「先ほどお話しいただいた〇〇についてもう少しお聞きしたいのですが」と一言付け加えると、「同じことを聞かれた」という印象にはなりにくいです。

また、集団面接では、他の就活生と質問が被ることも十分考えられるため、同じ質問でも角度を変えて質問するようにしましょう。

面接官のプライベートに関する逆質問

面接官のプライベートに関する質問は仕事とは関係ないことであり、失礼にあたる可能性もあるため、避けたほうが無難です。また、プライベートに関することに限らず、面接官を困らせてしまう質問は避けるようにしましょう。

【NG】面接官のプライベートに関する逆質問の例文

  • 休日はどんなことをして過ごしていますか?
  • 趣味を教えてください。
  • 〇〇という報道(ネガティブな情報)について、どのように考えていますか?

はい・いいえで完結する逆質問

先にも解説したように、面接官は逆質問の内容や話し方から、就活生のコミュニケーション能力を確かめようとしています。返答が「はい・いいえ」で完結してしまう質問は会話が広がりにくく、コミュニケーションがうまくできないと評価されてしまう可能性があるため、質問の仕方には注意が必要です。

【NG】はい・いいえで完結する逆質問の例文

  • 研修はありますか?
  • この会社は働きやすいですか?
  • 仕事は楽しいですか?

たとえば、以下のようにできるだけ具体的な質問になるように言い換えてみましょう。

【OK!】

  • 新人育成に力を入れていると伺いましたが、入社後の研修はどのようなカリキュラムやサポート体制がありますか?
  • 社員の皆さまが働きやすいと感じている点や、職場の雰囲気について教えていただけますか?
  • 仕事のやりがいや、日々の業務の中で特に充実感を感じるのはどのような場面ですか?

逆質問がない場合はどうする?


面接 逆質問

逆質問は、入社に対する思いや意欲を企業にアピールできる最後のチャンスです。「特にありません」という回答は、「自社に興味がない」「アピールする気がない」と捉えられてしまう可能性があるため、実はあまりおすすめできません。逆質問しなかったからといってそれが合否に直結するとは考えにくいですが、少しでも好印象を与えられるよう、しっかり準備して臨むべきだと言えるでしょう。ただし、考えていた逆質問が面接の中で解消されることもあるため、逆質問しないケースは最終手段と考えておきましょう。

ないと回答する場合は、単に「ありません」と言うのではなく、面接の中で解消できた旨も合わせて伝えてみましょう。面接官への感謝の言葉や入社後の意気込みなどを伝えることもおすすめです。

逆質問がない場合の例文

  • 全て面接内でお聞きできました。ありがとうございます。
  • 説明会でも詳しくお話ししていただきましたので、特に質問はありません。
  • 面接していく中で不安や疑問が全て解消され、より貴社で働きたいという気持ちが強くなりました。

また、逆質問は、たくさんすれば良いというものでもありません。面接官は次の面接を控えていたり、予定時間を大幅に超えてしまったりする可能性があるからです。実際の面接では1〜3つの質問を目安にし、事前に用意していた質問が面接の中で解消されることも考慮して3〜5つほど用意しておくと安心です。

逆質問に対して返答してもらったら、面接官へ感謝の言葉と入社に対する意気込みを伝えて終えましょう。

逆質問を終える時の例文

  • ご回答いただきありがとうございます。お話しを聞く中で、御社に貢献したい思いが一層強くなりました。
  • 素敵なエピソードが聞けて、ますます御社への入社意欲が高まりました。

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面接では逆質問を活用してアピールしよう!


面接 逆質問

今回は、面接の逆質問で使えるOK例文を、NG例文と合わせてご紹介しました。逆質問は、疑問や不明点を解消するだけでなく、「志望度を測りたい」「自社との相性を見極めたい」「コミュニケーション能力を確かめたい」といった、企業側の様々な意図があります。逆質問しなかったからといって合否に直結するものではありませんが、自身の志望度や意欲をアピールする場としてしっかり活用しましょう。

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